化石の歌 リニューアルパッケージ ゲームディスク
音楽の制作は、渡来亜人氏。同氏によるクラシック曲のアレンジが数曲あるのも特徴です。 音楽が全般的に良いアージュ系のゲームの中でも、「化石の歌」は、とりわけ良い曲が多いです。 ゲームのBGMとしても、それぞれの場面を巧みに演出しており申し分なく「化石の歌」という物語の雰囲気を、実にみごとに表現しています。それを言葉であらわすならば「退廃」「虚構」「哀」「荘厳」という感じでしょうか… ゲーム自体は、記憶喪失の主人公が、失った記憶を取り戻しながら館に秘められた謎を解き明かしていくという内容で、絵、音楽、シナリオ、システム、演出と、どれをとっても超一流で非常に面白いのですが、今の時風である「萌え」「笑い」などの要素が皆無、印象(館メイドモノ)と本質(SF)に大きな隔たりがある、物語に徹している為、主人公にも個性がしっかり付けられておりタイプにもよるが感情移入をしにくい、物語自体の結末がご都合主義的ハッピーエンドでないので意見が賛否両論になる等の問題点がある為、特定の層には評判が良くないので、いまいちメジャーでないです。 逆に私のように好みが合う人間には異常な程に評価が高いです。シナリオ重視で、「新世紀エヴァンゲリオン」のような話が面白いと思う人、「再創造計画」「ミハイル・システム」「シオン・グローブ」「調律空間」なんて単語に惹かれるものがある人、循環モノが好きな人は、是非、遊んでみてください、激マジでオススメです。 なお、音楽は、ゲーム本編以外にアージュファンデイスク「アージュマニアックス」、アージュサウンドトラック「TRYAD WORKS FOR age 01-03」などでも聴けます。