NHK大河ドラマ オリジナル・サウンドトラック“风林火山”
一人の作曲家が生涯の代表作を書き上げる瞬間に立ち会えるよろこび。千住明さんの「風林火山」は大河ドラマ史上に残る傑作です。三回鳥肌が立ちました。一回目はテ-マ音楽のデモテ-プを千住さんがロケ現場に持ち込んでみんなで聞いた時。初めて耳にした瞬間に「来た!」、感動が直撃しました。傑作はいつでも圧倒的です。主役の内野聖陽さんと握手。「天馬が駆け上りました」と笑う千住さんの笑顔が脳裏に焼きつきます。二回目はテ-マ音楽の収録です。指揮は高関健さん、演奏はNHK交響楽団。まさに威風堂々。感動で痙攣しました。「風林火山」のことばのすべてが力強く、誇り高く、響いています。三回目はワルシャワでの劇中音楽の収録。日本の大河ドラマの音楽をチェコ人のマリオ・クレメンツが指揮してワルシャワ・フィルハ-モニ-管弦楽団が演奏するという不思議な体験です。千住メロディ-から気品、哀愁、祈り、運命、すべてが壮大に立ち上がりました。神が舞い降りました。感動が奇跡に昇華しました。大河ドラマ「風林火山」の主題は「生きることは愛すること」。主役の山本勘助が絶望の淵から愛を知り、愛する人のために生き抜いていくドラマです。勘助は川中島の決戦で壮絶な最期を遂げます。「人生は一睡の夢」と辞世の句に残したのは天才武将・上杉謙信です。勘助はその生涯の最期の一瞬に何を見つけるのでしょうか?人生の真実、そして永遠・・。その瞬間を奇跡のメロディ-が包み込みます。