歌でしか言えない
デビューして以来、松任谷由実と並んでニューミュージックの女王と呼ばれた中島みゆき。この年、シングルリリース、ビールのCFへの出演、ビデオクリップ集のリリースと、活発に活動していた。 本作は、『夜を往け』に続くアルバムである。おそらく歌そのものの力という点で、彼女にかなう歌手はいないだろう。そう思わずにいられないほどのスケールの大きさと、説得力のあるヴォーカルである。ゲストにリタ・クーリッジャと東京スカパラのホールセクションも参加しているが、彼女の前ではかすんでしまうほどだ。タイトルに嘘はない。これが「歌」だ。(堤 昌司) 内容(「CDジャーナル」データベースより) 91年10月発売のアルバムを再発。これも『夜を往け』と同じく瀬尾一三と2人で作り上げた作品で、表現者としての中島みゆきがじっくりと味わえるような楽曲ばかりが収録されている。