Piano Memories
フランス人作曲家・ピアニスト、Quentin Sirjacq 傑作ピアノアルバム。 2012 年に来日した際に、東京でレコーディングされた彼のセカンドアルバムが SCHOLE よりリリース。デビュー作「La Chambre Claire」を発表以降、ピアニストとして単独来日ツアーを成功させ、様々なミュージシャンとのコラボレーションや楽曲制作、さらにはラジオ、ドキュメンタリーなどの音楽を手掛け、2013年にはフランス映画「BRIGHT DAYS AHEAD(LES BEAUX JOURS)」(サウンドトラックをSCHOLEよりリリース)の音楽を担当するなど作曲家としても精力的に活動しているQuentin Sirjacq(クエンティン・サージャック)。 自身の諸作品で魅せるフランス印象派や、ルーツでもあるクラシックの要素を融合した情緒豊かで研ぎすまされたピアノに、アメリカ留学時代に影響をうけた現代音楽やミニマリズムの要素が見事に重なる、Quentin Sirajacq のピアノと共に歩んできた歴史が確かに表現された傑作。パリ在中のジャズドラマー、現代音楽家、音楽プロデューサーなど多岐に渡り活動しているsteve arguelles の加える電子音が楽曲の持つ深みをさらに引き出している。 共同プロデュースに小瀬村 晶、レコーディングエンジニアに井口 寛を迎え録音。 ピアノの録音データより菊地 慎がアートワークを制作。 作曲する際には特にモチーフやイメージを決める事無く、己の内面から湧き出るものを音にしている、と本人が語る様に、言葉になる前の情緒豊かな心情風景が次から次に描かれる。それを可能にしている独創的で確かな演奏力も特筆に値する。 ピアノが奏でる調べに身をゆだね、心の奥底に眠る美意識へと終着していく旅の思いで。