ナナカミエール第一巻-恵比寿・大黒編-
--- この高校には七福神 ( しちふくじん ) が存在する自然豊かな田舎町にある 福栖 ( ふくす ) 高校。 「福が住む」 と言われているこの高校には昔 、 「七福神の絵馬をもらった人は幸せになれる」 という噂があった。 こんな噂があったのも、この高校に住んでいる七福神が、悩める学生たちのため、絵馬を通して実際に力を貸していたからである。 しかし現在では噂どころか、七福神の存在すらも知らないという学生が増え、七福神は神通力をなくしてしまっていた。 そんな中、悩みを抱えた一人の女子学生が、校内にある七福神の祠を偶然見つける。 忘れ去られたその祠は、すっかりさびれて荒れ放題。 寂しそうにぽつんとたたずむ祠の姿を見て、一人ぼっちで思い悩んでいる自分の姿を重ねた彼女は、 ほこりを払ったり、草取りをしたり、祠の周りをきれいにしてから手を合わせて、その場を後にしたのだった。 彼女が祠に通う日々をなんとなく続けること、七日間。 登校すると、彼女の下駄箱には携帯ストラップが入っていた。それは、七福神が描かれた絵馬のストラップで …… ! ? ≪キャスト≫ 恵比寿 : 江口拓也 大黒天 : 宮田幸季