2000 BEST 山口百恵 ベストコレクション
全15曲でこの人の歌手人生を振り返るのは、なかなかに大変なことだとあらためて実感。文字通り彗星のごとく登場し、去っていったという印象が強く残る。この成長の早さは、歌手としての彼女が“普通の女の子”ではなかったことを証明している。青い蕾が色づき、あれよあれよというまに開花し、熟していくという“女の半生”をわずか数年の間に演じてしまったのだ。それだからこそ、スパッと引退して“普通の女性”としての人生に入ることができたのだろうし、決して復帰することもないだろうと納得してしまう。