dream's end come true
約1年ぶりのアルバムはその名も「夢の終わりは叶う」。 「farewell kingdom」が全世界及びあらゆるジャンルを取っ払ったところで評価された、この次世代の音楽家。アンビエント・ポストロック・音響・エレクトロニカなどあらゆる要素を持ち、非常に複雑に絡み合いながらその音楽の持つ狂気的なまでのファンタジー性や悲しみ、憂いはまさに計り知れない。そしてそこまで絡み合った世界でありながら、そこに繋がる道は儚く美しい。チェロやバイオリンなど弦楽器を多く多様するところは彼の十八番だが、今作では25分に及ぶボーカルに七尾旅人を迎えたトラックが圧巻。「夢は夜ひらく」とでも言いたくなるファンタジーの極みです。