プレイバックPart2
NHKの音楽番組(『レッツゴーヤング』など)に出演した際は歌詞中の「ポルシェ」の部分が宣伝に当たるという理由から「クルマ」に置き換えて歌っていた。しかし、自身初の紅組トリで出場した『第29回NHK紅白歌合戦』での歌唱をきっかけに、以後はNHKでも「ポルシェ」と歌っている(ただし、同紅白での歌詞テロップは「クルマ」となっていた)。 曲の途中で演奏が一時止まり、再び始まるという趣向は斬新であった。この無音部分については楽曲の制作中後半に、レーベル側と楽曲制作側との間で問題になった経緯がある。「レコードは音を録音してこそ商品になる。曲中の無音部分の残留は受け入れられない」とするレーベル側と「この無音部分は単なる無音でなく曲中において意味のある無音」とする制作側の主張が対立(ひとつの曲のアレンジをめぐってレーベル役員会で問題になるということ自体が業界では異例)、一時は発売中止も視野に入れて検討される状態に陥るが、制作側がレーベル役員会と対立したまま首をかけ主張を押し切る形で発売したことで印象的な無音部分が残されることとなった。このエピソードは「ソニーレコード無音問題」「プレイバックPart2無音問題」などと呼ばれかつて業界の有名なエピソードとして伝えられていた。 「プレイバックPart1」は、本作発売後に発売されたベストアルバム『THE BEST プレイバック』に収録されている(シングルカットはされていない)。 発売されて2週目でオリコンの3位に上昇した。5週間3位以内にランクされたものの惜しくも最高で2位に留まり、ピンク・レディー「サウスポー」や矢沢永吉「時間よ止まれ」に阻まれ、1977年の『夢先案内人』以来の1位獲得はならなかった。 TBS『ザ・ベストテン』には、10位以内に自身最高の合計15週間もランクインされている。さらに3位以内には通算で7週ランクされたが、同番組の最高位も2位(2週連続)だった。