Birthday eve~誰よりも早い愛の歌~
タリア映画音楽界の巨匠エンニオ・モリコーネや、イタリア・オペラ界の頂点に位置するミラノ・スカラ座音楽監督リッカルド・ムーティの夫人で、ラヴェンナ・フェスティヴァル総裁クリスティーナ・ムーティが参加しており、問答無用の豪華なスタッフである。 オペラ・ナンバーで特に注目されるのは、プッチーニ《蝶々夫人》から「ある晴れた日に」と、「ハミング・コーラス」。プッチーニの甘美な旋律と玄妙(げんみょう)精巧な和声がポップスに転換されており、かなりどっぷりと浸れる。(林田直樹) 誕生日は前夜から二人で祝おうというメッセージが込められたロマンティックなバラード。できたらこの歌を聴きながらということなのだろうが、DEEN節と言える小刻みな抑揚を交えたメロディ・ラインと柔らかなコーラスが、恋人たちのムードを盛り上げてくれそう。