CRESCENT
シングル「君が追いかけた夢」「月の詩」「Last Song」を含む4thアルバム。‘00年代のロック・シーンのメインストリームを形成しているモダン・ヘヴィ・サウンドに耽美的なメロディを乗せる独特の方法論はさらに進化し、ほかの誰にもマネできない“Gacktワールド”を描ききっている。 壮大なストーリー性を感じさせるリリック、映像を喚起するアレンジ、そして、圧倒的なオリジナリティを持つヴォーカル。膨大な情報が飛び交う21世紀の音楽シーンのなかで、自らの立ち位置を1ミリも変えることのない彼の態度は、かなり貴重だと思う。なお、「オレンジの太陽」はHydeとのデュエット曲だ。(森 朋之) 前作から1年5ヵ月ぶりのリリースとなる4枚目のアルバム。ここのところ“月”にこだわっている様子が、アルバム・タイトルや楽曲からも窺える。男性的な部分と女性的な部分の振幅の大きさを感じさせながら、根底に横たわっているのはロマンティシズム。