Smilin’
noon通算3作目。noonは新しいタイプのジャズ・シンガーとしてくくられることが多いが、このナチュラルな感受性みずみずしい歌声を聴いていると、彼女はノラ・ジョーンズのような、ジャンルを超越した新世代シンガーと同列に位置する人、と感じる。収録曲にはジャズ・スタンダードも数多く含まれているが、そうでない曲、例えば「ユーヴ・ガット・ア・フレンド」や「ドント・レット・ミー・ビー・ロンリー・トゥナイト」などで彼女が表わす自然な情感の発露は、いわゆるジャズ的ではない。……でも、だからこそ、このヴォーカルは好感度が高い。