恋時雨
★「恋時雨」は、シングル曲としてはあの「純恋歌」以来のラブソング。「純恋歌」は、ある種の社会現象ともいえる“直球メッセージ系ラブソング”のムーブメントを巻き起こしたが、今作は対照的な“失恋ソング”。しかし、“失恋ソング”といっても、ただ悲しむ未練たらしい歌詞世界ではない。「別れて初めて気づかされた自分のだらしなさ」を磨き上げるため、愛しき人への想いを絶ち、必死に前へ進もうとする男の姿が描かれており、不器用で切ないながらも“ポジティブワード”が代名詞となっている湘南乃風らしい“ONE& ONLY” の世界観を示した1曲となった。そして、徐々にクレッシェンドしていき、クライマックスでの4人ユニゾンの大サビでは、深い悲しみだけではなく、別れがあったからこそ自分が成長できたことへの感謝の気持ちを清々しく表しており、「純恋歌」へとつながるストーリーを暗示したエンディングとなっている。