ARIA
「ARIA」は、2006年夏、自分達の大好きな"AIR"を、 自分たちの思い描く以上の形で仕上げてみよう =自身で神格化してる「原作のAIR」を越えるような表現ができないものか、という 無謀なコンセプトのもと制作されたアレンジアルバムです。 AIRのシナリオとその芯にあるものを、僕なりに受け止め考え、 「どこまでも継がれていく想いと、その先にあるもの」というものを主軸にし、 そこを起点に全14トラックで構成。 (なので「一つの終わり」を意味するFarewellsongは入らないのでした) 物語の起点である「Prologue」、運命の起点である「Dream」 全ての始まりである「Summer」、運命の終着である「Air」、物語の終わりの「Epilogue」の 5つの構成にし、はじまりであり終わりの歌でもある「鳥の詩」を、 二つにわけてアレンジし、はじまりを意味する「AIR-とりのうた-」をOPに、 終着を意味する「ARIA-beyond the air-」をEDソングにしました。 ※でも真の終わりとはじまりは母から子へ、そして子から母へ、の 「回想録」なので、それがはじまりと終わりにあるんですが。 また物語の輪廻をより強めるために、「Dream」と「Air」編の冒頭と終わりの曲に 夏影・青空(銀色)を配置。 銀色のアレンジの最後には、カラスの鳴き声が入っており、飛び立つというギミックがあるんですが、 「Summer」編を挟んで、「Air」の夏影=夏の光となり舞い降りる、という意味を込めてます。 よく突っ込まれるのですが、「ARIA」というタイトルには然るべき意味があり、 1・ARIA=悠久を歌うもの の意味。僕たちにとって永遠に残るものを作りたいという願い。 2・ARIA=逆から読むと、AIR・A、地上から空に飛ぶように、AIRという遥か高い空を目指して飛び 原点・初心=Aに戻りたい、という願い。なので表題曲ARIAの副題が「beyond the air」。 またAIRの根底にあるものの一つ「人の想い・願い・約束は”空”すら容易に越える」 という所にかけての、僕らのメッセージであり願いです。 と、以上、くどくどくどくどとライナーノーツじみたものを公開してみましたが 如何でしたでしょうか? 構想から現実化して形になるまで4年の歳月をかけて、出来たのが「ARIA」です。 しかもここまで説明しておきながら、結論は、「原作はやはり神だった」でした。 でも「原作の再現」ではなく、原作を元にした自分達なりの表現・メッセージは込められた と満足しております。 いつかの夏に、またあの空を越えるべく、想いを形に出来ればなぁ、と夢みつつ。