UC YMO: Ultimate Collection of Yellow Magic Orchestra

YMO結成25周年・散開20周年・再生10周年記念リリースのラストを飾るアルバムとして、1999年の細野晴臣監修『YMO GO HOME!』、2000年の高橋幸宏監修『ONE MORE YMO』に続き、坂本龍一が監修・選曲をした。 ボーナストラックとして、1981年に唯一出演した音楽番組「ミュージックフェア」で演奏された「恋人よ我に帰れ(Lover Come Back To Me)」、坂本のソロ曲として製作されたSEIKOのCMソング「BEHIND THE MASK(CM Version)」が収録されている。また、今まで公式アルバムには収録されていなかった「開け心－磁性紀－」（ステレオバージョン）や「M-16」なども初CD化された。さらにオリジナルアルバム未収録の曲もシングルやせりふカットなどとして収録されている。 テッド・ジェンセンによりリマスタリングが施されている。 今回YMOのCDメディアとして初めて「SACD」でも発売された。 一般バージョンとプレミアムバージョンの二種類で発売され、プレミアムバージョンには1980年のワールドツアーでメンバーが着用した物と同仕様のシャツとバンダナが同梱された。 収録されている曲の1つ1つに坂本の解説（というよりは、曲に関する思い出が中心）が執筆されている。 選曲の基準は、Sony Musicの公式HPに掲載された坂本のインタビューによると「（特定の作曲者に）偏らないように気を配った」とのこと。このアルバムのタイトルが「究極のベストアルバム」であると称しているため「散開から20年し、今まで発売されたベストアルバムの中のベストアルバム」と考えれば妥当な選曲であるといえる。 アルバム発売時の関連企画として、大村憲司、松武秀樹、クリス・モスデルなど、YMOに関連のあるアーティストの旧譜が紙ジャケットで限定復刻された。