ONE MORE YMO
前年の『YMO GO HOME!』に続く公式ベストアルバム第2弾であり、細野の「ライブは幸宏のもの」との発言から選曲・監修は高橋幸宏が行っている。今回もリマスタリングは小池光夫であり、一部の曲は高橋の手によりミキシングが行われている。 1980年の写楽祭(小学館の雑誌「写楽」創刊記念イベント)のラジオ放送の際に使用されたオープニングから、一番脂の乗った演奏といわれた同年の「Rydeen」から始まり、あとはほぼ時系列をたどって収録されている。 今回のボーナストラックは写楽祭で演奏されたアコースティック演奏の「GREEN BACK DOLLER」。同イベントでアコースティックトリオのスタイルで演奏された3曲のうち、唯一フルバージョンでCD化されていなかった曲である(残り2曲は『YMO GO HOME!』に収録)。また1981年のWinter Liveからは、原曲と違った坂本によるゴージャスなピアノを聴く事が出来る「MASS」など、3曲が収録されている。 2005年にはライブアルバムをまとめたCDボックスYMO/L-R TRAXの一部として再発され、2007年3月27日には一部で不評だったアルバムカバーのデザインを変更し単独のアルバムとして再発された。2007年現在テクノドン・テクノドン・ライヴなどが廃盤になっているため、93年の再生ライブで演奏された「I TRE MERLI 」は現行のラインナップで唯一聞ける再生時の音源になっている。