TVアニメ「紅」オリジナルサウンドトラック
このレビューの引用元: TVアニメ「紅」オリジナルサウンドトラック (CD) 今回のサウンドトラックはemotional sideとswingin' sideという2枚組になっています。前作 スケッチブックのサントラ以上に村松健さんのアルバムという雰囲気が強くなっていています。 スケッチブックではかなり以前に作ってきたコンセプトをもう一度出せて、それがまだ十分楽曲として提供できたわけですが、今回はこれまでなら作ってこなかった部分の領域の楽曲も作れたとのこと。かつて、トーンが落ち着いたいわゆる負の感情を表現しようとしてうまくいかなかったものがあったのですが、今回は「紅」という作品の登場人物の心持ちに寄り添って、うまく作り込まれたのではないかともいます。 音楽だけで構成され、ライナーノーツも全曲手がけたという意味で、村松健さんの最新作といっていいものに仕上がっているはずです。 ただ、サントラとして楽曲を見ると、多少ズレが…と思える部分もあるのですが、それは映像を作る側との関係でもありますので、サントラそのものとしての評価を変えるものではないと思います。(By sh-kato)