662 BPM BY DG
1990年6月に発表された電気のファーストリリース作。 12曲入りだけど実質は6曲のミニ・アルバムでメンバーは卓球、瀧に人生時代の仲間の若王子耳夫、高橋嵐の4人。 内容は、卓球のサンプラーを使う楽しさが素直に出た初期衝動作。(Sampling list : ロボコップ、あしたのジョー、マクドナルド、クラフトワーク、マイケル・ジャクソン、ブルース・リーetc.) ヒップホップやハウスに刺激された'87~'88年頃のロックバンド(JESUS JONES, POP WILL EAT IT SELFなど)を聴いて「うわぁ、先にやられた」と思った卓球の言葉通り、テクノの要素は少なめ。むしろPUBLIC ENEMYなどの影響もありラップをやりたかったとか(ヒップヒップではなく)。 1時間で作った(by卓球)『電気ビリビリ』はイントロを引用したNEW ORDERの『CONFUSION』同様に勢いのある代表曲。2や4はネタ的に後のナードコアにつながる著作権無視の大ネタ満載。3はメロディ・メーカーとしての卓球のポップさが出た歌もの。そして5の『無能の人』(LESS THAN ZERO)は『N.O.』のオリジナル・バージョンで人生時代のことを歌った名曲。 当時も話題になった放送禁止の詞は15年経ったいまでもやばい。『VITAMIN』以後のテクノな電気を好きな人にはおすすめできないけど、この過激さは一聴の価値あり。 『電気ビリビリ』の元ネタ収録の『Box Frenzy』、 『N.O.』の“WE LIKE THE MUSIC,WE LIKE THE DISCO SOUND,HEY!”のサンプリング・ネタ収録の『This Is The Day...This Is The Hour... This Is This』、POP WILL EAT ITSELFのこの2枚もおすすめします。 By モメンツ