Me too
アナログ時代のラスト・アルバムは奇しくも結婚前ラストの作品にもなった『Me too』。 前半は、オメガトライブやラ・ムー(!)でもお馴染みの和泉常寛によるシティ・ポップス 全開で、最新リマスタリングとの相性もあり、シングル向きの楽曲が多い。また、和泉氏の 楽曲としても、よりアダルトな女性ポップスへの提供作として意義あるものになったのでは。 そして、後半は、「摩天楼」や『Love Letter』でも提供を受けた浜田金吾の作品。こちらも、 シングルの「聞こえてくるラプソディー」の静かな歌い方だけではなく、8などでは、張り上げる 中高音が聞いていて快感。ボーナスではNHKで結婚前に何度も聞いた「未成年」や、 益田宏美名義で初の作品となった「夢見るように愛したい」のシングル2作や、独立以降の 代表3作のオリジナル・カラオケも収録。同じメロディーなのに、日本語と英語の歌詞で 歌い方が全く異なる13と14の違いも聴きどころ。ライナーノーツでは、この時期の揺れる 心境が素直に語られていてしみじみ。