戯夜曼
事務所を独立して初となるオリジナル(通算15作目)。80年代前半のシングルに しばしば見られた“ふられ上手”な女性や献身的な女性とは対照的に、気ままに 人生を謳歌する美しい女性がテーマとなっている。情感たっぷりに明るく歌うヒロリンの声が アクが強すぎず適度に軽やかなのは、奥慶一による打ち込みサウンドの効果も大きいのか。 この後、流行っていく杏里や今井美樹などアクティブなOLから支持される陽性ポップスの 前身とも言えるような傑作。(どうでもいい話だけど、8と9の歌詞が「悲恋白書」と「メラン コリー日記」のようにリンクして見えますね。) ライナーノーツには、ジャケット撮影の エピソード等を収録。なお、この作品以降5枚のボーナス・トラックに、オリジナル・カラオケの マスター音源も可能な限り復刻。(これは、ごく初期の大ヒット作品や筒美京平ポップスしか 関心のないファンに、事務所独立後の等身大の女性路線の作品にも興味を持ってもらう為、 なんとか引き込めないかと考えた策略(笑)です。 本作では、デビューから4枚のシングルA/B面を収録。