国境巡礼歌 (Kokkyō Junreika) [1996 Reissue]
故寺山修司が主催する劇団「天井桟敷」の音楽を担当していたJ・A・シーザーのライブアルバムですけど、一般のバンドと違い劇団の音楽という演劇のテーマに沿ったサウンドを作っていた為世間の認知度は低いと思います。 実は僕も人間椅子好きの知人から聞かされその存在を知ることになるのですが・・・聴いてみると眼から鱗が落ちると言う表現は適切でないけれども価値観がひっくり返る衝撃を受けました。 今までに聞いた事が無いジャンルの音楽、日本古来の土着の音楽、民謡?とも違うしヘビィーな歌謡曲?サイケデリック?プログレ?確かにピンクフロイドのフレーズが出てくるけれども・・・呪術的で暴力的、美しいまでの狂気、血の香り、日本古来の身分制度による差別・人を殺めてしまった罪悪感みたいな人間のダークな部分を表現したと思われる独自の世界観、誰にも真似できない独自の世界、今までロックを聴いてきた私には激しいカルチャーショックを受けました。 もしこのアルバムを見かけたら即購入すべしフェイバレットにはならなくても絶対重要な一枚