TOO FAST TO LIVE TOO YOUNG TO DIE
2004年の日本のロックシーンで最強のカウンターのまま、頂点に上り詰めてしまった気志團。そのブレイクスルー後の彼らが、従来のヤンクロックという器の中に、古今東西のロックンロールをブチ込んできたのが、この3rdアルバムだ。 1バンドによるバンドブームのごとく、先行シングル「キラ キラ!」のビートパンク一代っぷり、スキルと様式美としてのハードロック/メタルも消化したナンバー、UKのギターポップ風な繊細ささえも感じる「PETERPAN EXPRESS」…。しかし切ないのはレンジが拡がりながらも「永遠の16才」を演じ続けることが、気志團にとって譲れない事実だということ。彼らの中の「16才」も救われちゃいないのだ