藤岡藤巻III
いかがであったか?親父二人が未だに家族に内緒で全てを晒し出して裸踊りで毒づく楽曲の数々は? なかなか痛快であったはずだ。よくぞ言ってくれたと溜飲を下げた御同輩も多いはずだ。 さて、今回のCDであるが、これまた前回に負けず劣らずひねくれまくった自信作であるという。 (つまり、肩の力を抜きまくってやりたいようにやっているという事か) 彼らの負け惜しみを再び聴く機会に我々は恵まれた。何と幸せな事であろう。 折しも、昭和最後のコメディアン、植木等がスイスイスイと天国でのレコーディングに旅立ってしまった。モーレツ世代を生き抜いた我々の輝けるスーパースターがまたもや鬼籍に入ってしまったのである。 彼らとて同じ。いつ死ぬやも知れぬのである。私や貴方方と同じように。もう時間はないのである。 いつか、彼らはこう嘯いた。「本当は『牛乳、サランラップ、海苔』だったんですが、商品名のままだと紅白歌合戦に出た時にややこしくなるので変更したんです」と。 団塊の世代が本気になったらどうなるか、世間に、そして彼ら自身に見せつけたいとは思わないか? 世間の陰に隠れて「王様の耳はロバの耳」と呟いている奴らを白日の下に引っ張り出して、大晦日に貧相な二人組をNHKホールに出演させて我らの偶像と祭り上げるのだ。何と痛快な事であろう。 「藤岡藤巻を紅白に出演させる」、その為に貴方の力が欲しい。キャバクラ一回我慢するだけの事だ。貴君等の奮闘を期待する。 By あきゃたかし