恋文
小さなホールで一発録りを行ない、緊張感のなかに身を置くことによって、彼女の才能をリミットいっぱいまで引き出した奇跡的な傑作。これまでカヴァーしてきた楽曲に新たな生命を吹き込んでいる。 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より) 厳しい残暑が通り過ぎ、涼やかなそよ風が身体の火照りを冷ましてくれる……。そんな清流の飛沫が運ぶ初秋を思わせる作品。音楽監督と編曲は、ウォーマッドジャパンでもおなじみのフェビアン・レザ・パネ。収録は、鎌倉芸術館小ホールでの一発録音だった。「蘇州夜曲」「悲しくてやりきれない」「花」「スカーボローフェア」など、名曲をおおたか流のアレンジとヴォーカルで今の時代にリメイク。たおやかな時の流れを全身に浴びながら、ゆったりと、まったりと、そして心穏やかに昼寝がしたくなる一枚。 (小林泰介) --- 2002年10月号