東洋
ひとくちに東洋と言っても、その世界はなんと広いのだろうか、と改めて認識させてくれる1枚。まず、1曲目のタジクルガンの太陽は、衝撃的な作品だ。あまりにも濃密で豊かな演奏に、”これは、本当に二胡?”と言う錯覚さえ覚えるかも知れない。今までの選曲にはない、異色のアプローチだが、その素晴らしさに圧倒される。常に二胡の可能性を追求し続ける、姜建華ならではの一曲と言えるだろう。 2曲目以降は、再録となる作品もあるが、中国と日本の馴染み深い名曲選である。8曲目の地上の星は、CD初登場。コンサート時とは違うジャズ調に仕上がっており、ファン必聴の一曲。