咲
アジアの壮大な風景を思い起こさせる「ake-kaze」、生まれ育ててくれた者への思いをつづった「『母』」という2枚のシングルを含む1stアルバム。ホイットニー・ヒューストンにあこがれて歌うことを志したという彼女だが、その土着的なボーカリゼーションは、完全なる唯一無二を感じさせる。脈打つ感情の波を、きわめて音楽的なバイブレーションのなかで表現するこのできる彼女の歌は、あらゆるジャンルを飛び越え、すさまじいまでの感動を呼び起こすだろう。この作品をレコーディングしたときの彼女は、わずか13歳。末恐ろしい才能である。