たそがれ
松下誠をプロデュースに迎えて制作された山根麻衣のデビュー・アルバム。実に歌のうまい方でソウルフルでこぶしの利いたボーカルは存在感抜群ですが個人的にはちょっと泥臭くて苦手。タメの効いたR&B調の楽曲が大半を占めていますがニュー・ミュージック的なアプローチも見せ、その歌唱力で器用にこなしています。「LOWDOWN」なリズムに弾むB2「シティ・ドライブ」は芳野藤丸の作品。自作曲のB2「ウェイブ」は彼女のメロウな感性が発揮されたオススメの一曲。続く「フーリン・マイセルフ」はERIC CARMEN「TONIGHT YOURE MINE」からのカバー。日本語ですが全く違和感はありません。最後は安部恭弘作の「光と風と波」。この曲は現在の彼女に見られるスピリチュアルな傾向を予感させている詞が興味深いですね。CDはかなりレアみたい。