Weather Report
前作「Milan」から約1年。Around the Records移籍後、遂にリリースされるCaelum名義での初のフル・アルバム。 朝露のように繊細なクリック音が紡ぎだす瑞々しいエレクトロ・ビーツの上で、どこまでも儚くメランコリックなピアノや叙情的なシンセが絡み合う。 時折、刺激的なノイズが聴く手を覚醒させ、遠くから聞こえてくるサウンドスケープは水平線の向こうへと誘ってくれる。 自身のルーツである"テクノ"への探求、"コンテンポラリー" への挑発、すべてが甘美なメロディへと昇華している。Boards of Canadaにも通ずる様な静寂感を漂わせるキャリア最高傑作。