三つ編みヒロイン
ポリシックスのキーボーディスト、KAYOの初のソロ・アルバム。曲ごとに異なる豪華ゲストが参加した多彩な作品で、特に注目は松本隆・細野晴臣の黄金コンビによる書き下ろし新曲のタイトル曲だろう。田舎の女子高生をテーマにした歌詞を、KAYOがナチュラルな声で伸びやかに歌い、さわやかな青春歌謡に仕上げるという大胆なアプローチだ。 このほかポリのハヤシによるテクノ歌謡「ミドリポップで」、KAYO自身の手による軽快ポップス「僕たちの時間」など、溌剌とした歌声の歌謡曲~ガールズ・ポップ的な曲が並ぶ。ポリでの彼女はエキセントリックなイメージだったが、今回は正反対といえるくらいキュートで清楚なキャラに徹していて、その変身ぶり(演技ぶり?)が鮮やかな好企画盤。(小山 守)