R・E・S・O・R・T
THE SQUAREが初めて日本以外のスタジオで録音したアルバムである。ハワイのホノルルで録音されたが、ホーンセクションのみロサンゼルスのスタジオで録音された。1曲目の『OMENS OF LOVE』はストレートでスピード感あふれるリズムと、それに流されず際立ったポップで軽快なメロディーを持ち、12インチシングルとしてシングルカットされた。また松本隆が歌詞をのせて『ウィンク・キラー』というタイトルで小泉今日子と野村宏伸にカヴァーされたほか、吹奏楽や電子オルガンの定番曲となった。『OMENS OF LOVE』は今では『TRUTH』と並ぶスクェアの代表曲として知られている。なお小泉今日子が歌う『ウィンク・キラー』は小泉の7枚目のオリジナルアルバム『Flapper』に収録されている。 『OMENS OF LOVE』以外にも、3曲目の『CHANCES』はピアノがメロディーを奏でるクールな曲として知られている。5曲目の『WE'LL NEVER HAVE A TROUBLE』はアルバムのタイトル通りリゾート地をイメージさせるバラードであり、アナログ盤ではA面の最後を飾る曲だった。6曲目の『IN THE GRID』はホーンセクションも加わった印象的なポップスで、7曲目の『MERYLU』は美しいメロディーが印象的なミディアムナンバー。8曲目の『PRIME』は後の『TRUTH』につながるロック調のナンバーであり、『OMENS OF LOVE』同様12インチシングルとしてシングルカットされた。 なおこのアルバムを最後にドラマーの長谷部徹は退団し、次のアルバム『S・P・O・R・T・S』からは則竹裕之が後任のドラマーとしてスクェアのメンバーとなった。