クレイジーフォーユー
古内東子の新作は、ウィンター・シーズンにピッタリのゴージャスなカヴァー・アルバム。マドンナ、ホール&オーツ、ワム!といった80'sヒットを魅惑のシルキー・ヴォイスで綴る1枚。 クリスマスとか誕生日とか、好きな人と過ごす特別な日には、決まってその日仕様のオリジナル・テープを作る。それってお約束だったはずなのに、いつの間にかそんな“習慣”も廃れてしまった模様。マドンナやホール&オーツ、フィル・コリンズに「ラスト・クリスマス」。ラブ・ソングの達人、古内によって繰り広げられる80年代洋楽ヒット曲のカヴァー集は、誰もがBGMの達人になろうと躍起になっていた学生時代(90年代だけど)を思い出させる。もちろん、懐古的な作品ではなく、しっかりと彼女自身の“新作”として楽しめる。