my name is AI
折しも日本の音楽シーンがR&Bブームに沸いていた98年、17歳でLAにいた彼女は、ゴスペル・クワイヤーの一人としてメアリー・J.ブライジのステージに立ち、ジャネット・ジャクソン「ゴー・ディープ」のプロモ・ビデオにバック・ダンサーとして参加していた。これが何を意味するのかって、破格のニュー・パワー・ジェネレーションはスタート地点からして違うってこと。あれから3年、R&Bのフィールドにも淘汰の季節が訪れて、もはや研ぎ澄まされた個性だけしか残れない状況となりつつある今だからこそ、彼女の出る幕なのかもしれない。ダイナミックな歌い回しも半端ないラップ・スキルもほとんど本場レベル、たとえばモニカVSブランディーのボーイフレンド争奪戦に加わってもたぶん互角に渡り合えるはず。そこは洋の東西を行き来しながら染みつけてきた米国気質も大きいのだろうけど、最後は本人の才覚だから。次はこの鉄壁さの先の自然さを目指してほしい。