shine

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綾戸智絵の手掛ける歌はすべてアヤド節になります。それが個性であり、ファンにとっての拠り所となります。何を歌わせても聴く者を魅了する「歌」にするのも得がたい個性の表れだと思います。 このアルバムでも全曲それを感じますが、特に4曲目の「A Whiter Shade Of Pale(青い影)」は聞き惚れました。60年代、当時のロックファンにとって忘れることの出来ないプロコル・ハレムの名曲をアヤドは情感を秘めながら、歌詞の一言一言を噛み締めるように歌い進めています。ロックでありながらゴスペルのようにも聞こえますが、まさしく魂の叫びが込められています。一見、淡々と歌われているように聞こえますが、そこにはこの歌への愛情が感じられました。惜しむらくは、ラスト付近のサックスを演奏したヨズバリー・テリーのピッチがフラットぎみだったのが気になりました。「雰囲気」だというものではありませんので。 「The House Of The Rising Sun(朝日のあたる家)」も懐かしいです。ジャズのジャンルを越えていますが、自分の歌にしていますので、その世界に入りこみました。「黒っぽい」情感の出し方は、日本人のものではありません。熱唱です。 ラストのゴスペル・クワイヤーと一緒に歌った「You Are So Beautiful」もいいですね。小さな身体のアヤドですが、とても大きく感じました。1作1作新しい地平を切り開いている感じがその歌唱から伺えます。これだけの大合唱に負けないアヤドに拍手。 By sasabon

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