静寂が燃える
ノイズ・ギターの砂嵐、熱気を含んだパーカッション。大陸から吹いてくる風のごときアコギが乾いた哀しみを運ぶ。灰色の魂の絶叫。「誰か私を知らないか?」極東に燃える孤高の炎、イースタンユースが新たなる旅に出たことを告げる8ヵ月ぶりのマキシ。とことんアッパーな「大馬鹿流エモーション!」では、激走ギターが迷えるソウルを解き放つ。吉野寿の圧倒的なヴォーカルはさらに凄みを増したようだ。ガナるエレキの音色がなぜか三味線を思わせるインスト「午前4時」も秀逸。全3曲、文字通りの会心作。 (岩田祐未子) --- 2000年07月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)