DESPERADO
94年結成の千葉県出身4人組メロディック・パンク・バンド。国内のみならず、二度のアメリカ・ツアーも敢行するなど、精力的なライヴを通して着実に支持を高めてきており、自身で立ち上げたインディーズ・レーベル“SKY RECORDS”からの作品は10万枚を超えるセールスを記録。メジャー展開した前作『CARNIVAL』では、『オリコン』チャート初登場14位をマークしたことも話題となった。本作はフル・アルバムとしては3枚目。キャッチーなメロディ・ラインと疾走感のあるリズムは従来どおりだが、前作をより広範な楽曲的アプローチを見せたものとすれば、今回はそれらを深く解釈し、自然体のままに表現しながら、ストレートなサウンドへと叩き込んだ印象だ。純粋なロック・ファンである彼らの側面が垣間見られる、お約束(?)の80'sカヴァーはブライアン・アダムスの(9)。「ダメだこりゃ!~」(14)なんて言わせないほどの、思いっきりバンドを楽しむ姿勢が全編に貫かれている。 (土屋京輔) --- 2000年10月号