[00:00.00]90听音乐网 www.90T8.com [00:00.19]神谷浩史 - 幼い日の记憶 [00:02.12]子供の顷から [00:03.85]兄は学力优秀でスポーツ万能 [00:08.09]性格が温厚で [00:09.80]谁からも好かれ [00:11.50]亲にも将来を期待された [00:15.26]まさに [00:16.82]非の打ち所のない人间のように [00:18.85]思われていた [00:22.36]それに比べ仆は [00:25.04]典型的な駄目な人间だった [00:30.11]勉犟を嫌いで [00:31.42]学校にも碌に行かず [00:33.49]部屋に引きこもることが [00:35.11]多い子供だった [00:38.17]それは [00:39.79]大人になった今も [00:41.33]変っていないことに [00:42.55]気づかされたのが [00:44.35]今回の事件だった [00:48.82]幼い顷は仲のいい兄弟だった [00:54.11]5つ年上の兄は [00:56.07]とても优しく [00:57.75]そして [00:59.06]本当に仆を可爱がってくれた [01:03.06]幼稚园から小学校にかけては [01:05.85]いつも兄がそばにいて [01:07.87]游んでくれた记忆がある [01:11.89]放课后は [01:12.96]日が暮れるまで [01:14.45]学校のグランドや [01:15.94]近くの公园で游んだ [01:19.97]ブランクを押してくれる兄 [01:22.97]滑り台の上で踌躇する仆に [01:25.67]下から [01:26.87]さぁ おいてと [01:29.54]两手を広げて [01:31.07]见守ってくれる兄 [01:34.38]鉄棒で下が上がりのできない仆に [01:37.51]一生悬命教えてくれる兄 [01:42.50]日曜日には [01:43.81]必ずと言っていい出かけだ [01:47.10]大概は [01:48.36]探検と称する远出か [01:50.73]近くの沼で [01:52.12]ザリガニを钓って游んだ [01:55.32]2人で [01:56.13]映画も见に行った [01:58.85]特に [01:59.66]怪獣物が [02:01.15]仆はお気に入りだった [02:05.29]兄は [02:06.23]他に见たい映画があっても [02:08.31]何を见るかはいつも [02:09.83]仆の好きにさせてくれた [02:13.48]そして [02:15.15]游び疲れて帰る仆たちを [02:17.67]いつも [02:19.25]笑颜の母が迎えてくれた [02:28.61]いつだったか [02:30.21]兄と2人で [02:31.11]草むらを步いていると [02:33.45]いきなり [02:34.55]5 6匹な野犬に [02:35.52]囲まれてしまったことがある [02:39.18]仆が小学校に入学したばかりで [02:42.24]兄が六年生のときだったと思う [02:47.06]犬がすごい念り声を上げて [02:49.96]まるで [02:51.05]狂犬のようだった [02:54.51]思わず [02:55.68]兄の背中にしがみついて [02:57.57]泣き出しそうになったら [02:59.87]兄が后ろ手に [03:01.46]仆を抱きしめてくれた [03:05.03]兄ちゃん 怖いよと叫んだら [03:09.11]兄は声を出さないてと [03:13.69]小さく [03:14.75]犟い口调で言った [03:18.41]兄は左手で [03:19.74]仆の手を犟く握り [03:22.17]背中に庇いながらゆっくりと [03:24.24]步き出した [03:27.03]兄は右手で [03:28.13]拳を握り [03:29.78]野犬の攻击に备えた [03:33.06]その手は [03:34.32]仅かに震えていたように思う [03:38.61]兄は野犬と目合わさないように [03:41.15]前方をきっと睨んだまま [03:43.74]ゆっくりと [03:44.78]时间をかけて前进した [03:48.64]その仆たちに向かって [03:50.70]野犬が吠えかける [03:54.43]仆は [03:55.59]兄の手をきゅっと握り [03:57.98]背中に贴り付けるようにして [04:00.27]步调を合わせた [04:03.29]まるで [04:04.55]石にでもなったからような感覚で [04:07.25]ゆっくり [04:08.38]前に向かって移动していく [04:12.02]それは [04:13.31]気が远くなるほど长い时间で [04:16.31]仆は何度も気を失いかけた [04:20.86]そのたびに [04:22.41]兄が犟く仆の手を握り [04:25.41]仆は [04:26.45]我に帰った [04:29.55]とにかく相手を刺激しない [04:32.44]それが [04:33.78]兄のとっさの判断だったように思う [04:37.56]そしてその作戦が见事に成功し [04:40.62]野犬は [04:41.62]仆たちを追っては来なかった [04:45.22]それでも [04:46.66]野犬の姿が见えなくなるまで [04:48.86]仆たちはゆっくり移动した [04:54.14]だいぶきたところで [04:55.85]もう大丈夫だと判断した兄が [04:58.80]ふーと言って [05:00.80]草むらに倒れ込むように [05:02.41]寝初めった [05:05.28]仆も一気に紧张が解け [05:08.25]兄に覆いかぶさって [05:10.41]兄ちゃん 兄ちゃん [05:12.19]と声を上げて泣きじゃくった [05:16.96]そんな仆を [05:18.06]兄は抱きしめながら [05:20.71]もう大丈夫だ [05:22.55]本当に怖かったな [05:24.44]と言って [05:25.88]今度は [05:27.23]声に出して笑った [05:29.93]仆を安心させたがっただろう [05:32.86]兄は仆の头を抚でながら [05:36.35]ずっと笑っていた [05:40.40]この时は [05:41.93]そんな兄が大好きだった
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[00:02.12]子供の顷から
[00:03.85]兄は学力优秀でスポーツ万能
[00:08.09]性格が温厚で
[00:09.80]谁からも好かれ
[00:11.50]亲にも将来を期待された
[00:15.26]まさに
[00:16.82]非の打ち所のない人间のように
[00:18.85]思われていた
[00:22.36]それに比べ仆は
[00:25.04]典型的な駄目な人间だった
[00:30.11]勉犟を嫌いで
[00:31.42]学校にも碌に行かず
[00:33.49]部屋に引きこもることが
[00:35.11]多い子供だった
[00:38.17]それは
[00:39.79]大人になった今も
[00:41.33]変っていないことに
[00:42.55]気づかされたのが
[00:44.35]今回の事件だった
[00:48.82]幼い顷は仲のいい兄弟だった
[00:54.11]5つ年上の兄は
[00:56.07]とても优しく
[00:57.75]そして
[00:59.06]本当に仆を可爱がってくれた
[01:03.06]幼稚园から小学校にかけては
[01:05.85]いつも兄がそばにいて
[01:07.87]游んでくれた记忆がある
[01:11.89]放课后は
[01:12.96]日が暮れるまで
[01:14.45]学校のグランドや
[01:15.94]近くの公园で游んだ
[01:19.97]ブランクを押してくれる兄
[01:22.97]滑り台の上で踌躇する仆に
[01:25.67]下から
[01:26.87]さぁ おいてと
[01:29.54]两手を広げて
[01:31.07]见守ってくれる兄
[01:34.38]鉄棒で下が上がりのできない仆に
[01:37.51]一生悬命教えてくれる兄
[01:42.50]日曜日には
[01:43.81]必ずと言っていい出かけだ
[01:47.10]大概は
[01:48.36]探検と称する远出か
[01:50.73]近くの沼で
[01:52.12]ザリガニを钓って游んだ
[01:55.32]2人で
[01:56.13]映画も见に行った
[01:58.85]特に
[01:59.66]怪獣物が
[02:01.15]仆はお気に入りだった
[02:05.29]兄は
[02:06.23]他に见たい映画があっても
[02:08.31]何を见るかはいつも
[02:09.83]仆の好きにさせてくれた
[02:13.48]そして
[02:15.15]游び疲れて帰る仆たちを
[02:17.67]いつも
[02:19.25]笑颜の母が迎えてくれた
[02:28.61]いつだったか
[02:30.21]兄と2人で
[02:31.11]草むらを步いていると
[02:33.45]いきなり
[02:34.55]5 6匹な野犬に
[02:35.52]囲まれてしまったことがある
[02:39.18]仆が小学校に入学したばかりで
[02:42.24]兄が六年生のときだったと思う
[02:47.06]犬がすごい念り声を上げて
[02:49.96]まるで
[02:51.05]狂犬のようだった
[02:54.51]思わず
[02:55.68]兄の背中にしがみついて
[02:57.57]泣き出しそうになったら
[02:59.87]兄が后ろ手に
[03:01.46]仆を抱きしめてくれた
[03:05.03]兄ちゃん 怖いよと叫んだら
[03:09.11]兄は声を出さないてと
[03:13.69]小さく
[03:14.75]犟い口调で言った
[03:18.41]兄は左手で
[03:19.74]仆の手を犟く握り
[03:22.17]背中に庇いながらゆっくりと
[03:24.24]步き出した
[03:27.03]兄は右手で
[03:28.13]拳を握り
[03:29.78]野犬の攻击に备えた
[03:33.06]その手は
[03:34.32]仅かに震えていたように思う
[03:38.61]兄は野犬と目合わさないように
[03:41.15]前方をきっと睨んだまま
[03:43.74]ゆっくりと
[03:44.78]时间をかけて前进した
[03:48.64]その仆たちに向かって
[03:50.70]野犬が吠えかける
[03:54.43]仆は
[03:55.59]兄の手をきゅっと握り
[03:57.98]背中に贴り付けるようにして
[04:00.27]步调を合わせた
[04:03.29]まるで
[04:04.55]石にでもなったからような感覚で
[04:07.25]ゆっくり
[04:08.38]前に向かって移动していく
[04:12.02]それは
[04:13.31]気が远くなるほど长い时间で
[04:16.31]仆は何度も気を失いかけた
[04:20.86]そのたびに
[04:22.41]兄が犟く仆の手を握り
[04:25.41]仆は
[04:26.45]我に帰った
[04:29.55]とにかく相手を刺激しない
[04:32.44]それが
[04:33.78]兄のとっさの判断だったように思う
[04:37.56]そしてその作戦が见事に成功し
[04:40.62]野犬は
[04:41.62]仆たちを追っては来なかった
[04:45.22]それでも
[04:46.66]野犬の姿が见えなくなるまで
[04:48.86]仆たちはゆっくり移动した
[04:54.14]だいぶきたところで
[04:55.85]もう大丈夫だと判断した兄が
[04:58.80]ふーと言って
[05:00.80]草むらに倒れ込むように
[05:02.41]寝初めった
[05:05.28]仆も一気に紧张が解け
[05:08.25]兄に覆いかぶさって
[05:10.41]兄ちゃん 兄ちゃん
[05:12.19]と声を上げて泣きじゃくった
[05:16.96]そんな仆を
[05:18.06]兄は抱きしめながら
[05:20.71]もう大丈夫だ
[05:22.55]本当に怖かったな
[05:24.44]と言って
[05:25.88]今度は
[05:27.23]声に出して笑った
[05:29.93]仆を安心させたがっただろう
[05:32.86]兄は仆の头を抚でながら
[05:36.35]ずっと笑っていた
[05:40.40]この时は
[05:41.93]そんな兄が大好きだった