[00:00.00]90听音乐网 www.90T8.com [00:29.28]ふるさとは捨ててきたはずなのに [00:35.65]私は今また何故ここに来たんだろう [00:43.16]三十年前暮らしてた私の家(いえ) [00:49.86]今では大工職人の花木さんが一人で住んでいた [00:57.37]黒くすすけた低い天井と [01:03.67]六畳一間の古い柱の傷 [01:11.50]ここで父が荒れ狂い、母が泣き、姉が泣き [01:17.95]一家四人、全てあの時のまんまだ [01:25.24]ふぞろいの湯飲み茶碗で [01:28.72]花木さんが入れたお茶を飲み [01:32.53]目をつむったら聞こえてきた [01:41.30]精一杯の生きる故の残酷な [01:47.95]あまりにも残酷すぎる悲鳴が [02:23.73]貧しさが幼き瞳を [02:30.41]臆病という隅に追いやった時 [02:37.70]「耐えて行くのだ!」といったい誰が [02:44.28]手をつかみ強く言えるのだろう [02:51.62]つかの間の優しさで、幼き瞳が [02:58.28]こぼれ落ちそうな涙をこらえたら [03:05.74]黙って両手でただ抱きしめるだけでいい [03:12.07]優しくなかったのは私なんだから [03:19.52]清らかすぎる心と [03:22.89]まぶしい誠実が [03:26.57]痛くて、恥ずかしくて、息苦しくなった時 [03:35.57]人間は右手を自分の胸に [03:42.21]そっと、押し当ててみるものだ [04:17.84]いつの日からだろう心を語るのに [04:24.56]こんなに気をつけなきゃいけなくなった [04:31.90]悲しみが、どんな生き物よりわかるから [04:38.23]一心不乱に“勇気”と“希望”を探し当てるんだろう [04:45.72]しあわせが川の流れなら [04:52.13]なぜ、知らない人たちがせきとめるのか [04:59.88]壊れてゆこうとも生きてゆきたいのさ [05:06.65]踏みにじられたら腹から怒ればいいんだ [05:13.69]アジアの中の [05:16.99]日本という小さな島国は [05:20.93]私の少年よりもっと貧しくなったみたいだ [05:29.09]そして強いられるものは とてつもない窮屈さと [05:36.55]当たりさわりなき、意味のない自由というもの [05:43.82]私の中に今、沸き上がってきた感情 [05:50.21]そうだ、これがまさしく私のふるさとなんだなあ [05:57.85]誰よりも強かった父よ、言葉を忘れ歩けなくなった母よ [06:04.55]はらはらと はらはらと最期の桜が散っています
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[00:00.00]90听音乐网 www.90T8.com[00:29.28]ふるさとは捨ててきたはずなのに
[00:35.65]私は今また何故ここに来たんだろう
[00:43.16]三十年前暮らしてた私の家(いえ)
[00:49.86]今では大工職人の花木さんが一人で住んでいた
[00:57.37]黒くすすけた低い天井と
[01:03.67]六畳一間の古い柱の傷
[01:11.50]ここで父が荒れ狂い、母が泣き、姉が泣き
[01:17.95]一家四人、全てあの時のまんまだ
[01:25.24]ふぞろいの湯飲み茶碗で
[01:28.72]花木さんが入れたお茶を飲み
[01:32.53]目をつむったら聞こえてきた
[01:41.30]精一杯の生きる故の残酷な
[01:47.95]あまりにも残酷すぎる悲鳴が
[02:23.73]貧しさが幼き瞳を
[02:30.41]臆病という隅に追いやった時
[02:37.70]「耐えて行くのだ!」といったい誰が
[02:44.28]手をつかみ強く言えるのだろう
[02:51.62]つかの間の優しさで、幼き瞳が
[02:58.28]こぼれ落ちそうな涙をこらえたら
[03:05.74]黙って両手でただ抱きしめるだけでいい
[03:12.07]優しくなかったのは私なんだから
[03:19.52]清らかすぎる心と
[03:22.89]まぶしい誠実が
[03:26.57]痛くて、恥ずかしくて、息苦しくなった時
[03:35.57]人間は右手を自分の胸に
[03:42.21]そっと、押し当ててみるものだ
[04:17.84]いつの日からだろう心を語るのに
[04:24.56]こんなに気をつけなきゃいけなくなった
[04:31.90]悲しみが、どんな生き物よりわかるから
[04:38.23]一心不乱に“勇気”と“希望”を探し当てるんだろう
[04:45.72]しあわせが川の流れなら
[04:52.13]なぜ、知らない人たちがせきとめるのか
[04:59.88]壊れてゆこうとも生きてゆきたいのさ
[05:06.65]踏みにじられたら腹から怒ればいいんだ
[05:13.69]アジアの中の
[05:16.99]日本という小さな島国は
[05:20.93]私の少年よりもっと貧しくなったみたいだ
[05:29.09]そして強いられるものは とてつもない窮屈さと
[05:36.55]当たりさわりなき、意味のない自由というもの
[05:43.82]私の中に今、沸き上がってきた感情
[05:50.21]そうだ、これがまさしく私のふるさとなんだなあ
[05:57.85]誰よりも強かった父よ、言葉を忘れ歩けなくなった母よ
[06:04.55]はらはらと はらはらと最期の桜が散っています