辻横由佳
小档案 辻横 由佳(つじよこ ゆか、旧姓 馬場(ばんば))は、ゲーム音楽等を手がける女性作曲家。京都府宇治市出身、大阪電気通信大学短期大学部卒業。 小简介 学生時代は電子工学を専攻、卒業後はゲームと関係のないソフトウェア開発会社に入社し、プログラマとして働いていた。音楽は、就学前からピアノを習い興味を持っていたが、あくまで趣味の範囲内だったようだ。ところが、インテリジェントシステムズ(以下、ISと表記)に入社後、『ファイアーエムブレム』の音楽を作らないかと誘われた。その時、ちょうど他に音楽を担当できるスタッフがいなかったらしい。依頼を引き受け、以降『ファイアーエムブレム』シリーズのコンポーザーとして活躍することになる。シリーズ全てに関わっているのは彼女だけだ。 中世ヨーロッパをイメージした壮大かつ伸びやかな曲調が『ファイアーエムブレム』シリーズの特徴となっている。ハードの制約で同時発音数が限られていても、全くそれを感じさせない。また、『ファイアーエムブレム』シリーズ全てに、詞が入るように意識した曲が必ず1曲は入っている。『トラキア776』では、エンディング曲がボーカル付きになってシングルで発売されている。最新作『烈火の剣』のオープニング曲にもコーラスが入っている。 『ファイアーエムブレム』以外にも『スペースバズーカ』や『マリオストーリー』などの作曲を手掛けた。『Tetris Attack』(海外版パネポン)では、『ヨッシーアイランド』の曲のアレンジを担当した。 非常にファンが多いが、マスコミの取材に応えることはほとんどなく、把握しているものの中では、『電撃NINTENDO64』1999年10月にインタビューが掲載されているのみである。 2000年、『マリオストーリー』の作曲を手掛けたのち、ISを退社した。退社の理由は「ゲームにとらわれず、全ての音楽ジャンルへ作曲していきたい」。退社したあともISとは仕事を続けており、ゲームボーイアドバンスへとプラットホームを移したシリーズ最新作『ファイアーエムブレム封印の剣』『烈火の剣』の作曲を担当している。